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変形性股関節症・変形性膝関節症に対する治療

2020年6月17日の読売新聞に掲載された福岡県の人工股関節の手術数のランキングで本院は第10位でした。本院で人工関節手術を始めて4年で初めてランキング入りを果たしました。同じ記事で、手術以外の保存的治療の数は第4位、常勤の理学療法士の数は第1位でした。九州大学病院、福岡大学病院、久留米大学医療センターなど大学病院が含まれる県内トップテンのなかで、本院は術前に手術以外の治療を充分に行い、手術は合併症が少なく、術後は手厚いリハビリが出来るという特徴があることがわかりました。


過去4年間、2016年6月から2020年6月に実施した手術数は454件でした。
その内訳は、
  1. 人工股関節置換術   281
  2. 人工股関節再置換   28
  3. 人工膝関節置換術   95
  4. 人工膝関節再置換   6
  5. その他        44
現在の基本方針と、この4年の成果を説明いたします。

変形性股関節症に対する治療方針

  1. 保存的治療:
    1) 股関節の負担を軽減するリハビリとして杖使用の歩行訓練や、歩容を改善させる外転筋筋力増強訓練
    2) 股関節の軟骨再生を目的とした、ジグリングを中心としたリハビリテーション治療
    3) 減量を助けるリハビリや薬物治療
    4) 加齢によって生じた骨の潜在的な異常を修正することによって、急速な病気の進行を予防し、疼痛を緩和させる薬物治療
    5) 疼痛の程度に応じて、患者様自身で薬物を選択する薬物治療
    ※保存的治療を希望される方で通院が難しい高齢の方、遠方の方は入院の上でのリハビリができますし、
      近所の方でも、2週間程度の短期入院集中リハビリ治療も可能です。
  2. 人工股関節置換手術:人工関節手術に特化した最高レベルの無菌状態の手術室で手術を行います。クラス100という最高の無菌状態が作れる設備で手術をすることと人工関節手術に限定しているため、スタッフのみならず手術ホール全体の清潔度が高いので、より安全に手術が行えます。人工関節手術で最も怖い合併症が細菌感染です。一度感染すると体が人工関節を異物と認識し、人工物を全部取り出さないと感染が治まらないからです。再手術は可能ですが、機能は低下し、治療期間も数か月から年単位に及ぶ場合もあります。
  3. 術者は、ベテランの整形外科医2人と大学病院から派遣された1人の合計3人で行います。週2日の手術日に最大2例で計画しています。
  4. 手術に使う機材は、病態と年齢によってセメントを使うものと使わないセメントレスを使い分けています。
  5. 進入法は最も合併症が少ない前側方進入法を選択しています。この進入法は、治療期間が少し長くなりますが、手術時間が短く、出血量が少ないという特徴があります。術後、歩行中に突然激痛が来て歩けなくなり、救急車を呼ばなくてはならなくなる「脱臼」という合併症も少なく、術後6カ月を過ぎると正座もできるようになり、日常生活での動作制限がほとんどなくなります。また、出血量が少ないので、宗教上の信条で輸血を拒否する患者様にも対応できます。
  6. 術後も格闘技等のスポーツができる手術を希望される患者様には、イギリスのプロテニスプレーヤーのアンディ・マレーが受けた表面置換型人工股関節手術をしています。
  7. ナビゲーション手術は、手術時間が長くなるので採用していません。手術時間が長くなると、術中出血量が多くなり、感染の確率も高くなるからです。
  8. 術後のリハビリは、本院が歴史あるリハビリテーション病院ですので、体育館の様に広いリハビリ室で密を避けて行います。もちろん、コロナ対策も充分に行っています。
  9. ベテランのスタッフが沢山勤務していますので、患者様一人ひとりに丁寧かつ充分なリハビリを行っています。

人工股関節置換術(281件)の主な合併症

  1. 弛緩       4 (1.4%)
  2. 脱臼       2(0.7%)
  3. 骨折       2(0.7%)
  4. 大転子偽関節   2(0.7%)
  5. 神経損傷     0
  6. 大出血      0
  7. 感染       0

変形性膝関節症に対する治療方針

  1. 保存的治療:
    1) 膝関節の負担を軽減するリハビリとして杖使用の歩行訓練や、減量を助ける薬物治療
    2) 膝の不安定性を修正する大腿四頭筋の筋力増強訓練や病態に応じたサポーター治療
    3) 膝の変形を矯正する、足底板治療
    4) 膝関節の軟骨再生を目的に、ジグリングを中心としたリハビリテーション治療
    5) 加齢によって生じた骨の潜在的な異常を修正することによって、急速な病気の進行を予防し、疼痛を緩和させる薬物治療
    6) 疼痛の程度に応じて、患者自身で薬物を選択する薬物治療
  2. 人工膝関節手術は、病態、年齢、骨粗鬆症の程度によって、膝関節の動きを重視するタイプ、膝関節の安定性を重視するタイプ、両者の中間タイプを使い分けています。
  3. 手術時年齢が、75歳を超えると周術期の全身的な合併症が多くなるので、手術時間を短く、出血量を少なくすることを心掛けています。
  4. 人工膝関節手術は、出血量が多く輸血の準備が必要です。異物を入れますので感染のリスクがあります。感染のリスクが高い糖尿病を持病としてお持ちの方などには、最近導入した腓骨部分切除術という手術法があります。この手術は、術後も足底板治療が必要ですが、手術時間は20分ほどで、出血量も少なく、術後翌日から歩けるなどの利点があり、これまでは輸血ができない患者様に実施してきました。
  5. ナビゲーション手術は、手術時間が長くなるので採用していません。手術時間が長くなると、術中出血量が多くなり、感染の確率も高くなるからです。
  6. 術後のリハビリは、体育館の様に広いリハビリ室で密を避けて行います。もちろん、コロナ対策も充分に行っています。
  7. ベテランのスタッフが沢山勤務していますので、丁寧かつ充分なリハビリが行えます。

人工膝関節置換術(95手術の合併症)

  1. 表層感染   1
  2. 骨折     1
  3. 拘縮     1


 本院の人工関節手術は、手術からリハビリまで、じっくり治したいという方には最適な病院と考えています。

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