理事長ご挨拶
脳血管障害や神経疾患、交通事故などによって心身に障害をもった患者さまにとって、リハビリテーションの重要性は言うまでもありません。さらに疾病構造の変化と多様化によってリハビリテーションの適応は益々広がってきています。
一方、わが国にはこうした障害をもつ方々のための専門的な施設は決して多くはありません。この地域をみても専門性の高いリハビリテーションサポートが実践できる場所は限られています。そこで当院は、リハビリテーション専門医をはじめ、理学療法士、作業療法士、言語聴覚士などの専門職をグループ内の教育機関で自ら育成し、他の施設にない充実した診療体制をつくりあげています。
病院内でのリハビリテーションはもとより、在宅でのリハビリテーションに至るまで、障害をもつ患者さまのために単に予防や治療にとどまらず、社会復帰や現場復帰を目標に医療・福祉の両面から徹底的にサポートして参ります。
当院は今後とも障害のある方々の支援のためにより一層の努力を重ねる所存でありますが、障害のある方々の社会復帰にはその地域に住まわれる一般の皆様のご協力、ご援助が欠かせません。ついては地域の皆様と協力して障害のある方々の社会復帰を支援していきたいと考えておりますので、何卒ご理解とご協力を賜りますようお願い申し上げます。
病院長ご挨拶
柳川リハビリテーション病院は平成2年に開院以来、リハビリテーション専門病院としての役割を担ってまいりました。リハビリテーションは、社会復帰・家庭復帰を目標においた最終段階の医療であり、患者さん一人ひとりに合った個別の治療が大事です。それぞれの生活の背景が違うように、目の前の患者さんにとって何が最良の手段であるかを考え、QOLを少しでも改善できるような治療を行ってまいります。また、リハビリテーションには精神的なケアも重要であり、患者さんに希望を与えるような医療人でありたいと思っています。
私自身、変形性股関節症や変形性膝関節症に対する人工関節置換手術を多数行ってまいりました。その中には、人工関節置換の適応範囲に限らず、緩んだ人工関節の入替えや骨折、感染等の難症例にも対応し、出来る限り多くの患者さんに希望を与えられるよう、最善を尽くしてまいりたいと存じます。
また医師だけでなく、看護師、リハスタッフなどのコメディカルスタッフと上手く連携して、患者さん一人ひとりが満足できるチーム医療を行ってまいります。
「地域に開かれた病院」、「人の和とチームワーク」を大切にした患者さん中心の病院づくりを目指し、地域医療発展に寄与してまいる所存です。