井上名誉院長の変形性股関節症のお話

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50歳代の進行期・末期股関節症に対するキアリ手術

50歳代の進行期・末期股関節症はキアリ手術で救済できるか

成績は?

30~40歳代に比べて成績は落ちますが、下記に述べるような条件に合えば、成功する確率は高いと思います

  • 56歳 女性

  • 53歳 女性

  • 56歳 男性

  • 56歳 女性

ここに示した50歳代の4人の方は、すべて、他院で「人工関節置換術やむを得ない」と言われていた患者さまですが、全員、キアリ手術で関節温存に成功しました。

(例1)
  • 術前 56歳 女性

  • 手術(大腿骨外反骨切り術併用のキアリ骨盤骨切り術)

  • 62歳
    術後6年
    無痛の関節が得られている

(例2)
  • 術前 55歳 女性

  • 手術(大腿骨外反骨切り術併用のキアリ骨盤骨切り術)

  • 術後5年
    無痛の関節が得られている

(例3)
  • 術前 56歳 男性

  • 手術(大腿骨外反骨切り術併用のキアリ骨盤骨切り術)

  • 63歳
    術後 7年3か月
    痛みなく日常生活に支障ない

(例4)
  • 術前 56歳 女性

  • 手術(大腿骨外反骨切り術併用のキアリ骨盤骨切り術)

  • 61歳
    術後5年
    日常生活に支障ない

救済(関節温存)に成功する条件

  • 臼蓋形成不全の程度が高度であること
  • 骨頭が扁平であること
  • 関節周囲に硬化像(X線像で白っぽい像)がある
  • 臼蓋側に骨棘がある(多ければ多いほどよい)
  • 5~6か月間治療に専念できる
  • 反対側に痛みがない方が治りやすい

治療手順

(1)自己血輸血のために献血をしていただきます
(2)献血は外来でもできますが、遠方の方は入院のうえ施行いたします(手術2週間前と1週間前の2回)
(3)手術時間は約2時間半です
(4)術後翌日には車椅子に移乗していただきます
(5)同時に患肢の他動的な屈伸運動を開始します
(6)術後1週目から歩行訓練を開始します(患肢は免荷)
(7)患肢に荷重を開始するのは、術後8週間目からです
(8)杖のはずせる時期は、一定していませんが少なくとも6か月は必要です

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