井上名誉院長の変形性股関節症のお話

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両側例の観血的治療はどうするか?

  • 前・初期の場合は自骨で可能です。
  • 進行・末期の場合、いくつかの組み合わせが考えられます。
  1. 両側とも人工関節に置換
  2. 両側とも温存手術(自骨手術)
  3. 一側は自骨、一側は人工関節

進行・末期の両側を自骨手術で救済する事は可能か?

  1. 年齢⇒50歳代前半までならOK
  2. 手術方法⇒大腿骨骨切り術を合併したキアリ手術
  3. 治療期間⇒両側の手術間隔を最低1年半あけますので、2年以上かかります。しかし、身の回りの事を自分で出来ない期間は、両側ともそれぞれ2~3日です。
  4. 入院期間⇒可能であれば、両側それぞれ4~5ヵ月間入院された方が良いでしょう。

35歳 女性 両側進行期関節症 左術前







左大腿骨外反骨切りを伴うキアリ手術





40歳 術前                          術後 5年




右大腿骨外反骨切り術を伴う
キアリ骨切り手術







術後11年                                術後16年

両側とも除痛に成功

両側末期股関節症





手術:大腿骨外反骨切り術
併用のキアリ骨盤骨切り術





術前 50歳                           術後 1年5か月






手術:大腿骨外反骨切り術
併用のキアリ骨盤骨切り術





術後4年3か月      術後5年8か月

両側とも除痛に成功して社会生活に支障はない

進行・末期変形性股関節症
両側キアリ手術の成績

  • われわれの経験した38例 56股関節について2年以上追跡した20例 40股関節の成績は75%の患者さまで両側とも除痛が得られていた
  • 両側例について特に注意するのは手術間隔である

以上の結果は平成22年6月開催の第119回 西日本整形・災害外科学会で発表

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